Biography
2013年に始動したビジュアル系ロックバンド”アルルカン”のギタリスト。メインコンポーザーであり主に大半の曲の作曲、全曲の編曲、サウンドメイクを行う。近年では自身のバンドのREC〜編集〜MIX作業迄を行うマルチプレイヤー。


- KarDiaNのエフェクターを導入したきっかけを教えていただけますか? 

元々、楽器屋さんやネット記事をきっかけに知ってから、お世話になってるテクニシャンに紹介して頂きました。実際に使用するようになったのは、相方の來堵がレコーディングやリハに持ってきていて、先輩やギタリストの仲間内からも良い評判を聞いていたからです。ラインナップにあるペダルは全て試させてもらって、場面によって機種選びやセッティングは変わってきますが、中でもC3H5N3O9/ニトログリセリンとC10H12N2O/セロトニンがとりわけ気に入りました。現在ライブやリハでメイン使いしているのはC3H5N3O9/ニトログリセリンで、クランチアンプのブースターとしても、クリーンのアンプに単体で歪ませてもバランス良く、汎用性の高さからメインにしています。KarDiaNのどのペダルにも感じましたが、少し枯れたような切ないサウンドが好みで、ハムバッカーのギターだけではなくシングルコイルのギターとの相性も抜群に感じました。とても倍音が豊かなので、きめ細かくサウンドメイクする場合にかなり重宝してます。

- 今回導入したエフェクターのよさを具体的に教えてください 

使い勝手の良さは言うまでもありませんが、僕が一番感じたのは倍音の豊かさや痒い所に手が届くような音です。誤解を恐れず言うのであれば「リッチなのに生々しいサウンド」です。いろんなアンプで試させて頂きましたが、どれとも相性が悪いことはなくREC現場にてどんなアンプが来ても仲良くしてくれる柔軟性(笑)、そのアンプの持ち味を活かして良くした音が軽くツマミを回すだけですぐ出来て、あとは微調整というサウンドメイクのし易すさも良かったです。トーン補正も1ノブでなくTREBLEとBASSの2ノブなので、より明確に狙った音を作りやすいです。その中でも自分が使わせてもらっているC3H5N3O9/ニトログリセリンは振り幅の広さが気持ち良く、クランチ〜オーバードライブ、ゲインアップのブースターなど使い方の幅まで広く、他のペダルに関しても同様に非常に使いやすかったです。よくある「振り幅が広いと全体的に中途半端な音になるペダル」に対して、KarDiaNのペダルはある程度無理をさせても芯の部分が損なわれにくいので、倍音成分の多いアンプに繋いでもバランス良く、芯の太いアンプはより強く存在感が増すというような魔法のようなエフェクターだと思いました。 - 最後に、奈緒氏のオススメの使い方を教えてください

レコーディングやラ イブ、リハの現場で色々と試させてもらって、個人的に一番好きだったのはクランチサウンドに設定したアンプをC3H5N3O9/ニトログリセリンで軽くプッシュする使い方です。場合によってはC10H12N2O/セロトニンやCHCI3/クロロホルムをブースターにしました。飽和感が欲しいときはDRIVEツマミを12時より右側に、芯の太さを強調したい場合はDRIVEツマミは絞ってVOLUMEツマミでゲインを稼ぐのが良かったです。特に出音の立ち上がりが速かったりタッチの反応に忠実なアンプとの相性は互いの良さを引き出し合う感じの音がして良かったです。他にもJC120のようなトランジスタアンプで使用して、少し足りない暖かさのような部分を付加してチューブアンプっぽいニュアンスを加えたり、アンプをクリーントーンに設定してC3H5N3O9/ニトログリセリン等で歪ませ、その前段にC10H12N2O/セロトニンで軽くプッシュした音もとても気持ち良く、色んな質感が得られるのが良いなと思いました。同じようにKarDiaNのペダルで歪ませ、その前段にお気に入りのペダルをチョイスしてゲインアップしたりその逆も然りでサウンドメイクの幅はもっと広がるんじゃないかと思います。


インタビューにお答えいただきありがとうございました! 
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