Biography
大槻ケンヂ氏のバックバンドを務めたことを切っ掛けにプロとしてのキャリアを開始。バンド猫騙やサポートミュージシャンとしての活動を経て、2014年にTRUSTRICKで日本コロムビアよりメジャーデビュー。活動期間中に3枚のアルバムと4枚のE.P.を発表、そのほぼ全曲の作編曲を担当。アニメ「俺物語!!」「ダンガンロンパ3」「少年メイド」などTV番組、その他のテーマソングなどを手掛ける。2016年12月からの活動休止を経て、解散。2017年から始動したクリエイターギルドバンド月蝕會議のメンバーとしても活動し、ももいろクローバーZ、男性声優キャララップバトル『ヒプノシスマイク』、イヤホンズ、上坂すみれ、新田恵海、その他多数アーティストへの楽曲提供、文化庁の企画を含むアニメ・映画・ゲームなどの主題歌、劇伴など多岐にわたって手掛ける。単体の活動としても楽曲提供やプロデュース、舞台音楽などを務めている。2019年7月から始動した電子音楽家・ドラマーのWATCHMANとのバンド”tryAdd”ではヴォーカルも担当。


- CHCl3/クロロホルムを導入したきっかけを教えていただけますか?

KarDiaNのペダルの評判はネットで知っていて、最近はギタリスト仲間の間でも話題になっていました。そんな時、C3H5N3O9/ニトログリセリン、CHCl3/クロロホルム、C9H13NO3/アドレナリンの3機種を同時に試す機会があったのですが、まずハンドメイドであることが一目でわかるそのルックスから、何かシンパシーのようなものを感じました。たしかにデザインは音には直接関わりの無い部分です。しかしそれでも弾き手の気持ちを高揚させる重要なファクターにはなり得ますし、何よりその一つ一つが手作業で製作されているというのですから嬉しくなりますね。いつでも足元に置いておきたい “心のブースター” と言えます。

- CHCl3/クロロホルムのよさを具体的に教えてください

3機種を試して最初に感じたのは、ギターのおいしい帯域が埋もれずに出るということ。中でもCHCl3/クロロホルムはよく使わせてもらっていて、ピッキングニュアンスをしっかりと表現できるし、あまり歪ませずかけっぱなしでもずっと弾いていたくなるほど気持ちがいい絶妙な倍音を感じることができます。また他の多くのペダルでは強く歪ませると埋もれて音が前に出ないことがありますが、KarDiaNのペダルは埋もれずに前に出る、ガッツのあるサウンドになりますね。音の立ち上がりも良いので、カッティングが主なプレイスタイルの人にはギターを弾くことの楽しさをより感じられると思います。C9H13NO3/アドレナリンも好きで、そのFUZZに近いサウンドは、例えばストラトやテレキャスのフロントピックアップでソロを弾いた時に凶暴さをアウトプットできる頼もしい1台です。 - 最後に、CHCl3/クロロホルムのオススメの使い方を教えてください 

僕のセッティングはシンプルで、アンプ(Marshall 1987X)に直挿しした状態で強めに弾いて軽くドライブするくらい、そこからピッキングの強弱で歪みの度合いやダイナミクスをコントロール、あとは足元で歪みを3種類ほど使い分けてサウンドを作っています。例えばCHCl3/クロロホルムの場合、歪みをONにしたときにドライのバイパス音よりも少しだけボリュームが下がって歪むセッティングにしています。Gainは10時~14時で曲によって変え、Bassは大体13時くらい、Trebleも13時くらいに設定しています。このBassとTrebleのQポイントが絶妙で、いつものアンプが使えないような場合でも素早く”自分の音”を作ることができ、このペダルならではの使い易さを感じます。


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