KarDiaN
[discontinued] Vitamin C "Pumpkin Orange Ver."
chuya-online 限定のスペシャルバージョン
chuya-online 20周年を記念してKarDiaNとのコラボレーションペダルを製作いたしました。シルバーをベースに黒のスポンジング塗装を施し、印字には chuya-online のコーポレートカラーであるオレンジをあしらった今までにないデザインとなっております。そしてサウンドにはビタミンCをベースに "Big Muff V4 Op-Amp ver." をリファレンスとし、今回だけに特別なチューニングを施しました。通称 "オペアンプマフ" ならではのハイミッドの攻撃性とクリッピングポイントの違いを体感してみてください。
▲北田所有の "Big Muff V4 Op-Amp EH1322前期型"
通称 "オペアンプマフ" と呼ばれるその個体はBig Muffシリーズの中でも取り分け異質のマフとして分類されます。通常のBig Muffはトランジスタを4個搭載することであの轟音を作り上げるのですが、オペアンプマフはその名の通り "Op-Amp" つまり "ICs" を使い増幅を行います。そしてこのオペアンプマフをリスペクトするにあたって、あえてビタミンCからの素子構成は変えずにオペアンプマフのサウンドの本質のみを抽出しました。それにより、オペアンプマフ特有のハイミッドにかけた攻撃的なサウンドはそのままにトランジスタが持つリニアな挙動が同居したソリッドなサウンドとなっております。またDeepな話になりますが、オペアンプマフにも色々なバージョンがあり、今回KarDiaNがリファレンスに使ったのはその中でも前期型と呼ばれるモデルです。上部のスイッチが TONE-BYPASS スイッチではなく、OFF-ON になっているのが見分ける一つのポイントです。この前期型のオペアンプマフは後期型と比べて本時期特有の腰高なサウンドを持ちながらもローミッドにピークの膨らみを感じる、実に音楽的な個体でした。KarDiaNはさらにこの点を再現することに注力いたしました。
▲左 Vitamin C "Pumpkin Orange Ver." 右 "Normal"
今回 "オペアンプマフ" サウンドを生み出すにあたって回路設計の見直しはもちろんのこと、パーツの変更も行っています。例えば表面に大きく見えるトロピカルフィッシュコンデンサが特徴です。KarDiaN所有のオペアンプマフのサウンドを再現するためにローの帯域を大幅に上方向へ調整し、よりハイに重心が行くようトーンを調整しました。しかしこのままハイに重心を置くとどうしても頭でっかちなサウンドになってしまうこともあり、それを抑えるためにもSlowlyなトーンとされるトロピカルフィッシュコンデンサを採用しました。またオペアンプマフに実際搭載されいる型番であるクリッピングダイオード "1N4148" を採用することで、よりオペアンプマフならではのダーティートーンを作り上げることができました。
▲chuya-online Orangeによるコーポレートカラー仕上げ
今回実験的に取り入れた塗装としてベースカラーにメタリック塗装を施してからのスポンジング塗装による汚し加工です。単純な黒の塗りつぶしでは表現できない立体感を作り出すことができ、"Big Muff" シリーズ特有のシルバー感をさり気なく表現しています。そして今回印字のPumpkin Orangeカラーが chuya-online のコーポレートカラーと一致したのはきっと運命なんだと思います。
- SPECS -
- 入力インピーダンス : 1M
- 出力インピーダンス : 10kΩ
- コントロール : Volume、Fuzz、Treble、Bass
- スイッチング方式 : トゥルーバイパス
- 接続端子 : 1/4インチ標準フォーン・ジャック×2 (入力、出力)
- 電源方式 : 9VセンターマイナスDC電源 (電池可9V形006P型)
- 消費電流 : 3mA
- 寸法 : 幅 (W) 72 mm、奥行き (D) 121 mm、高さ (H) 55 mm(フットスイッチやジャック等の突起物含む)
- 重量 : 313g
- JAN : 4589825520529
- 付属品 : 保証書
- DISCLAIMER -
製品の改良等により、予告なく仕様が変更となることがございます。また画像はサンプルです。塗装仕上げは1台ずつ微妙に異なりますので、あらかじめご了承ください。