Biography
チリヌルヲワカ、She Her Her Hers、Over The Topでのバンド活動を経て、スタジオ・ミュージシャン、プロデューサーとして、Creepy Nuts、DE DE MOUSE、HOME MADE 家族、たんこぶちん、酸欠少女さユり、新山詩織など、数多のライブ、レコーディングに参加。


- CHCl3/クロロホルムを導入したきっかけを教えていただけますか?

導入の決め手は一つ、音の良さです。良い音の基準は人それぞれだと思いますが、スタジオミュージシャンにとっての良い音とは、現場で使える音であるということです。他の楽器の帯域を侵すことなく、しかしはっきりとした主張がある。パーツの数値や回路の構成だけにとらわれることなく、音楽の最前線をビルダー自身の耳で体験して組み上げたからこそのチューニングに、スタジオミュージシャンのまえに一音楽ファンとして、突き動かされました。

- CHCl3/クロロホルムのよさを具体的に教えてください

KarDiaN全機種を通しての特徴と感じられるのは中域の存在感、いわゆる「音抜けの良さ」です。たんに中域に特徴があるだけの機種には、オン・オフで定位が変わってしまうものも多いですが、CHCl3/クロロホルムは中域の存在感と定位の安定感を驚異的なバランスで共存させられています。そしてどんなギターとアンプのコンビネーションであっても、BASS、TREBLEの2つのノブによってその圧倒的安定感のある定位を成立させられます。何故そんなに定位が大事なのか。定位が安定していると、他のパートの帯域に影響が及びにくいので、アンサンブル全体の音作りがまとまりやすくなるからです。僕は、アンサンブルはチーム戦だと考えています。CHCl3/クロロホルムは、まさにそんなチーム戦にうってつけのペダルです。 - 最後に、CHCl3/クロロホルムのオススメの使い方を教えてください 

少しクランチさせた「Marshall JTM-50」を基本に、CHCl3/クロロホルムはメインの歪ペダルとして、クランチ〜オーバードライブを右手の力加減で調整できるゲイン設定にして使用しています。ギターはSTタイプを使用することが多いので、DRIVEは2時くらいです。BASS、TREBLEも2時くらいから始めると音決まりが早いです。トランスペアレント的な他ペダルとの掛け合わせにも効果的で、僕はCHCl3/クロロホルムは常時オンのまま、その上にディストーションやファズを足していきます。音色の基礎がCHCl3/クロロホルムで築かれているので、アンプを現地でレンタルしないといけない状況でもストレスを感じることはありません。


インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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