Biography
2001年に結成されたロックバンド、BAROQUEのギタリスト兼コンポーザー。2003年にメジャーデビュー。同年8月には異例の速さで武道館ライブを成功させ、V-ROCK、ポストロック、シューゲイザーなど、多彩な音楽を取り入れたサウンドで人気を博し、ジャンルにとらわれない創作スタイルで、シーンにおいて圧倒的な存在感と個性を放ち続けている。またkannivalismのメンバー、“圭”名義でのソロプロジェクトでもギタリスト、コンポーザーとしても活動。


- KarDiaNのエフェクターを導入したきっかけを教えていただけますか?

KarDiaNの存在はネットや雑誌等でリリース当初から知っていました。実際に実機を目にしたのは僕のバンドでサポートをしてくれているTHE NOVEMBERSの高松くんが初めにリリースされた3機種(C3H5N3O9/ニトログリセリン、CHCl3/クロロホルム、C9H13NO3/アドレナリン)を持っていたからです。スタジオで3機種全て試させて貰ったのですが、どの機種にも共通する抜けの良さ、歪んでも失われないピッキングニュアンス、ヘッドルームの広さ、6本の弦全てが立体的に響く感触に驚きすぐにシステムに導入しました。製作者の美学を感じさせるルックスやネーミングも素敵だと思いました。音楽やその他の芸術作品もそうですが、人の本気の情熱が注がれたものは一目見て分かるものです。プロダクトの隅々にまでそういった情熱が感じられるKarDiaNのペダルは美しいです。 - 3つのエフェクターのよさを具体的に教えてください

現在僕はC3H5N3O9/ニトログリセリン、C9H13NO3/アドレナリン、C6H8O6/ビタミンCの3機種をライブやレコーディングで使用しています。世の中に歪みペダルは沢山ありますが、KarDiaNのペダルはそれぞれ歪みの倍音の出方が絶妙だと思います。真っさらなクリーンサウンドがバンドサウンドの中で抜けてこないのと同じで、歪みの倍音構成によってはギター単体で弾いていて気持ち良かったり良い音に感じるものでもアンサンブルでは存在感を失ってしまうペダルが沢山あります。例えば、Fenderのヴィンテージツイードアンプをフルアップした時にパワーアンプで生じる少し毛羽立った歪みの倍音構成はバンドサウンドの中でとてもよく抜けます。 少々扱いづらかったり弾きづらかったりもするのですが、その倍音感に近いものをKarDiaNのペダルからは感じます。弾き辛さはなくニュアンスが出る、だけどちゃんと弾かなければ応えてくれない……その辺りのチューニングが絶妙なんだと思います。“いなたい”とも表現されるその質感はアンサンブルにおいてのギターサウンドに僕は絶対必要不可欠(むしろその辺りの帯域が他の楽器と被らずよく聴こえてくる)だと思っているのでKarDiaNのペダルを愛用しています。

最近導入したC6H8O6/ビタミンCは、これまで色々なマフ系ペダルを使用してきた自分の悩みを解決するものでした。多くの方がその独特な壁の様な歪みを愛する一方で、音抜けの問題やコントロールしづらい低域に悩まされていると思います。C6H8O6/ビタミンCはそんな問題を解決しつつもやはり基音と倍音のチューニングが絶妙で、バッキング、ロングトーンのソロ等で活躍しています。- 最後に、圭氏のオススメの使い方を教えてください 

僕はバッキング用にFenderのHot Rod Deville MLを2台、ステレオでクリーン状態にし、加えてソロ用にTwo-RockのTraditional Cleanをクランチ気味にセッティングしてそこにペダルを足す感じで使っています。クリーン状態のアンプで使う場合とクランチ状態のアンプで使う場合とではセッティングが変わってきますが、どちらもアンプのヘッドルームの限界点があるのでそこに達した時にどうペダルとアンプでバランスを取って歪ませるかを気にしています。なのでもう少し歪みを足したいと思う時もペダルのゲインを上げずにレベルを上げてアンプ自体を歪ませる、みたいな調整をする事も多いです。ペダルのゲインの段階で歪ませるのとアンプの入力レベルで歪ませるのとでは、質感や反応も変わってくるのでその辺りを気にしてセッティングしています。


インタビューにお答えいただきありがとうございました!
圭さんの最新情報は下記でチェックできます。

HP : http://pigmy.jp/
Twitter : https://twitter.com/k_official_