和田たけあき / くらげP

Biography

和田たけあき(ワダ・タケアキ)/ギタリスト。初音ミクを使用したVocaloid楽曲「くらげ」を2010年4月にニコニコ動画に投稿して以降、「くらげP」という名義でインターネットでオリジナル曲を歩みを止めることなく新曲を発表。活動6年目を迎える2016年2月に公開した「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」が大ヒット。同曲のYouTubeでの再生数は、2018年5月時点で800万回を超える。この曲の他ニコニコ動画ミリオン再生を3曲叩きだしている。新時代ボカロ作家トップランナーの一人。またギタリストとして古川本舗やこゑだなど、さまざまなアーティストのライブやレコーディングに参加。

アンプで音作りする人が入る "ブースター沼"

CHCl3/クロロホルムを導入したきっかけを教えていただけますか?

メインの歪みの音をアンプで作ることが多くなり、それに合うものを探す中で "ブースター沼" にハマったことがきっかけです。

エフェクターの短所であり、長所でもあるのが「低域と高域が削れて音が中域に寄ること」なんですが、アンプの歪みにそういった特性のエフェクターをアドオンすることで、レンジ的に引き締まった、一点突破で存在感のある音を狙うことが出来ます。アンプのヘッドルームに対してどこまで入力を突っ込むのか、それは単純にクリーンの音量を上げたものなのか、それとも入力時点で少し歪んだ音なのか。そこをどうコントロールするのかがここ最近のサウンドメイクの課題でした。

いろいろな歪みエフェクターをブースターとして試しましたが、低音がタイトになりすぎたり、帯域的なロスが無いのは良いが単純にアンプでゲインを上げた時とほとんど変わらなかったり(これは長所であるとも言えますが)で完全に納得のいくものには出会えませんでした。そんな中、クロロホルムは少なくとも自分の試した中では最良のブースターでした。

2つのEQでレンジ感を調整できるのが現場的

CHCl3/クロロホルムのよさを具体的に教えてください

ゲインブースター用途でお話します。素直過ぎず低音の削れ方もほどよいというか音楽的で、中域の特徴だと思うのですが少しファットな印象になります。それと不思議とノイズが少ないです。これは本当に不思議で、ブースターって原音に加えてノイズも増幅されてしまうのが当たり前だと思うのですが、何故かこいつでブーストした時にノイズで困ることは皆無でした。嬉しい誤算です。

あと、これはKarDiaNのペダル全般に言えることですが、EQがTONEツマミひとつではなくTREBLEとBASSの2EQ仕様という点が僕には本当にありがたいです。先述の通り、エフェクターは低域と高域が削れるものですが、これによりその特性をどこまで出すか出さないかを細かく調整できます。レンジを広くするか狭くするかの選択が可能というわけです。

▲和田たけあき氏こだわりのペダルボード。

”歪みはうっすらと”ゲインブースターとしてオススメ

最後に、CHCl3/クロロホルムのオススメの使い方を教えてください

さきほどからお話している通りゲインブースターとしての使用がオススメです。クランチ状態のアンプ、もしくはメインの歪みエフェクターの前段に接続し、LEVELを上げて後段の歪みを持ち上げるイメージです。この時、クロロホルムのGAINは基本的には低めに設定するのですが、上げていくにつれクロロホルムのキャラクターが強く出てきます。好みのバランスに調整しましょう。

僕は自分のアンプが使えない時、Ovaltoneの34-Xtremeでクランチを作って、リフやソロの時にクロロホルムでゲインを稼いでいますがとても相性が良いです。いわゆるアンプライクなペダルとの相性が良いと思われます(アンプライクという言葉の解釈には人によってかなり差はありそうですが…)

また、それ以外のオススメの使い方として、シングルコイルのギターのクリーントーンにおいての使用です。ゲインはほとんど足さず、オンにしてもクリーントーンのままです。シングルコイルのキャリっとした成分、ちょうど歌の邪魔になる部分なんですが、そこをほどよく丸めてあげることが出来ます。EQで対処する場合と違い、ピッキングレスポンスの良さを保てるのでオススメです。

インタビューにお答えいただきありがとうございました!
和田たけあきさんの最新情報は下記のHPでチェックできます。