佐藤 敦史

Biography

佐藤敦史(サトウ・アツシ)/ギタリスト、(株)コナミデジタルエンタテインメント所属
1996年より同社でゲームサウンドの制作に従事。(それ以前は楽器メーカーでの勤務経歴もあり、デジタル機器から高級輸入ギターまで取り扱ってきた経歴を持つ)作曲、編曲、ギターの他、レコーディングやミキシング等のエンジニアを専門に担当。現在まで制作に携わったタイトルは数知れず...古くは「ときめきメモリアル2」、「幻想水滸伝シリーズ」、そして現代に至る「ウイニングイレブンシリーズ」、「遊戯王シリーズ」、「クイズマジックアカデミーシリーズ」の他、制作に携わってきたタイトルはすぐに思い出しきれない程の経験を持つベテラン域のサウンドクリエーター/サウンドエンジニア。最近ではガールズ向けアーケードゲーム「オトカドール」や、ゲームアプリとして世界展開されている「遊戯王デュエルリンクス」等でそのサウンドと演奏、楽曲を聴くことができる。その他多数のゲームにおいて楽曲制作関連やギターで参加しているが、非公表のタイトルが多くを占める。またプライベートでも、ギタリストの後藤貴徳氏や阿部学氏と共に”JAMES TYLER GUITARS SESSION BAND”を結成し、精力的に活動を行っている。

ペダルとアーティストを繋ぐ、情熱!根拠!そして勇気...

CHCl3/クロロホルムを導入したきっかけを教えていただけますか?

私がスタッフ兼デモンストレーターとして参加させていただいたOvaltone社のイベンドで、KarDiaNの北田氏と知り合いました。そこで、「もしよろしければ僕のペダルの音を聴いてみてください!」と直接本人の手から3種類のペダルを手渡されたのが、そもそものきっかけですね。いろいろな意味で「まさか!」の展開でした(笑)

KarDiaNというブランドとそのペダルの存在はSNSやYouTubeなどの情報を通じて知っていたのですが、実際に試した事はありませんでした。僕が惹かれたのは北田氏の「ペダルに対する情熱」、「自分のペダルに対する絶対的な確固たる根拠」そして「他社のイベントにもかかわらず自社のペダルを売り込んできた勇気(笑)」それらを総合したご本人の人柄とその熱い気持ちに心を打たれ、ペダルを受け取りじっくりと試させて頂く事にしました。お借りした3種類のペダルを持ち帰り、自分のギターサウンドシステムでじっくり試させて頂くうちにCHCl3/クロロホルムというペダルのサウンドにどんどん惹き込まれていきました。

Ovaltone GD-013 ver 2.0と最高の相棒であること

CHCl3/クロロホルムのよさを具体的に教えてください

すでに多くのゲームBGMでCHCl3/クロロホルムを使用させていただいておりまして、今回そこで得たこのペダルの惹かれたポイントを大きく2つの具体例で挙げたいと思います。

①メインで使用しているOvaltone社のGD-013 ver 2.0にとって最高の相棒であること。
私は”GD-013 ver 2.0”を絶対的なディストーションとして愛用しているのですが、前段にCHCl3/クロロホルムをプリドライブ的なブースターとして用いる事により、より引き締まったレンジ感とそれぞれの相乗効果による最高な”Gain on Gain”を得る事ができました。これは感動的な組み合わせと言っても過言ではありません! CHCl3/クロロホルムによってブーストされた後段の”GD-013 ver 2.0”はより唸りを増し、リードサウンドからよりパワフルなスーパーリードサウンドへと変貌します。またどちらのペダルもとてもローノイズなので組み合わせて使ってもノイズはさほど気にならず、私にとって幸運な結果をもたらしてくれました。今ではリードギターパートやギターソロなど、この組み合わせで使用する事が多くなりました。

②他にはないグラッシーかつ繊細で美しいオーバードライブであるということ。
アルペジオやカッディングなどのバッキングパートや、あまり強く歪ませないマイルドなドライブ感が必要なリードパートなどでは、このペダル単体の素晴らしい素性を活かした使い方をしています。ゲームBGM楽曲を制作する際は、沢山の打ち込みトラックがある上でギターを録り進めるのですが、CHCl3/クロロホルムを通して収録したサウンドは、そのグラッシーかつ的確に際立つアタック感、このペダルが持つトーンの個性が活きつつも打ち込みのオケに埋もれる事がない明瞭なサスティン、扱いやすいコンプレッション感とリリース...挙げると多数ありますが、それら全てのミクスチャーとバランスが弾き手に大きなエナジーを与えてくれる、そんなオーバードライブです。

▲今回記事にさせていただいたCHCl3/クロロホルムもオリジナルのAカーブからBカーブPOTに特注されているのが特徴的

まずはペダルの音色を活かしきるクリーントーンを作る

最後に、CHCl3/クロロホルムのオススメの使い方を教えてください

音作りを語る上でまず「ペダルの音色を活かしきるクリーントーンをどのようにして作り上げるか」ここが原点になるんじゃないかと思います。クリーントーンという音の例えは広義で様々ですが、つまりは自分の音を得るための"基準となるわかりやすいサウンド"です。自分の中でそのサウンドイメージをしっかり持てば、どのようなシチュエーションでもアンプの選択やサウンドメイクに迷うことなく、ペダルのサウンドや自分が好むセッティングを活かした音作りができます。これを踏まえた上で、CHCl3/クロロホルムの美味しい使い方を導く私なりの定義を挙げます。

■CHCl3/クロロホルムの共通の使い方
・BASSとTREBLEは5を基本とし、好みや必要に応じて調整する。

■他のペダルと組み合わせる場合
・VOLUMEを上げめ、GAINを下げめにしたクリアーなブースター的スタイル。
・VOLUMEを下げめ、GAINを上げめにしたプリドライブ的なスタイル。

■単体のペダルとして使用する場合
・VOLUMEを5〜5.5、GAINを6にした、このペダルの美しい音色の基本となるオーバードライブサウンド。

こういったようにペダルが独自に持つ定義的な感覚を自分の中で定めておけば、「○○の値にツマミを動かせば○○のサウンドになる」というような明確なオペレーションとサウンドメイクのツボを得られるのでおすすめです!

インタビューにお答えいただきありがとうございました!
佐藤敦史さんの最新情報は下記のHPでチェックできます。